<アンソニー・ローズ氏の言葉>
日本南西部の山間にある小さな地方の酒蔵が、どのようにしてプレミアム日本酒を代表する存在へと変貌を遂げたのか、その劇的な物語を描いています。物語の中心にいるのは、旭酒造株式会社(現:株式会社 獺祭)とその先駆的なリーダーである桜井博志氏です。彼の勇気と独創性によって、安価で低品質な酒を造っていた苦境の会社が、現代日本を代表する成功企業へと生まれ変わりました。
1975年のピークを機に、それ以降、一般的な日本酒の売上は低迷していましたが、一方で「質の高い酒」への関心が高まり始めていました。獺祭はこの機会を逃さず、伝統にとらわれない革新的な道を選びます。通年での仕込み、酒米「山田錦」への完全なこだわり、そして「手間」という日本的な理念──最上の酒を造るために時間と労力を惜しまない姿勢──を徹底したのです。獺祭の一瓶一瓶には、精密な技術と人の技が融合した丹念な職人技が込められ、常に洗練され、安定した味わいが表現されています。
獺祭の成功は、米や水だけでなく「人」にも支えられています。桜井博志氏の不屈の精神、先見性、そして常識を打ち破る勇気が、酒蔵を前進させてきました。
本書はその物語を紐解き、日本酒初心者でも楽しめる洗練された超プレミアム日本酒「獺祭」がいかにして世界的な人気を得たのかを描いています。そして、その最新の挑戦として、ニューヨークに革新的な酒蔵を開設したことにも焦点を当てています。


【著者プロフィール】 アンソニー・ローズ(Anthony Rose)
英国の酒・ワイン専門のジャーナリスト。1986年から2016年まで続いた『インディペンデント』紙の紙媒体において、長年にわたってコラムを執筆。酒・ワインに関する執筆書籍も複数あり。獺祭のある山口の酒蔵・NY蔵での酒造り研修、会長・社長の桜井、蔵人へのインタビューを通じて、獺祭の歴史、造り、理念を深く理解するに至る。
【読みどころ】
〇桜井家が蔵を購入した当初から現在までの歴史を如実に掲載。
〇農家から瓶詰まで――獺祭の製造に関する徹底ガイド
〇獺祭という会社・日本酒だけでなく、相当量の写真を掲載しつつ、桜井家及び蔵人にも焦点を充てた内容。
〇ミシュラン3ツ星フランス人シェフのジャン・ジョルジュ氏からの獺祭に対するコメントもあり。
【書籍データ】
The Story of Dassai - The Art of Sake(英語版のみ)
著者 アンソニー・ローズ(Anthony Rose)
出版開始日時
英国:2025年10月23日
米国:2025年11月23日
日本:2025年12月23日
書籍の大きさ:280mm × 210mm × 15mm(160 Page) 定価 8,000円
ISBN:978-4-600-01612-8
【英国・米国での出版に関するお問い合わせ】
<英国>
- アンソニー・ローズ(Anthony Rose): antrose55@aol.com
- ハーマイオニー・アイルランド(Hermione Ireland) Academie Du Vin Library代表
: hermione.ireland@academieduvinlibrary.com
<米国>
- ハーマイオニー・アイルランド(Hermione Ireland) Academie Du Vin Library代表
: hermione.ireland@academieduvinlibrary.com
注:記者会見・出版記念イベントは行いません。
